宇都宮二荒山神社とは
二荒山神社(ふたあらやまじんじゃ)は西暦343年頃から宇都宮中心部にある神社です。
というか、宇都宮は二荒山神社があったからこそ、門前町として発展することができました。
「二荒山神社」は別名「宇津宮大明神」といい、「宇都宮市」の名前の由来と言われています。
二荒山神社の神様はだれ?
二荒山神社は第10代天皇の崇神天王(すいじんてんのう)の皇子、豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)が祀られています。
豊城入彦命(とよきいりひこよみこと)は天皇の命で東国を鎮め、いまの栃木県・群馬県の基礎を作りました。
要は、豊城入彦命が蝦夷の土地だった北関東を武力で征服していったわけですね。
そのような由来から、武力の神様として、源頼朝や徳川家康などの武将が二荒山神社へ戦勝祈願に訪れています。
中学校古文の教科書にある「平家物語」でも、那須与一(なすのよいち)が扇に矢を打つ際「宇都宮大明神(二荒山神社)」に祈っていましたね。
二荒山神社はお引越した?
二荒山神社は宇都宮の中心部、旧パルコや表参道スクエア、シティータワー宇都宮に囲まれた「明神山(みょうじんやま)」の山頂にあります。
また、二荒山神社から大通りを渡ってパルコ宇都宮に寄り添うように「下之宮(しものみや)」があります。
二荒山神社の創建時には、「下之宮」に御神体(神さまが祀られている所)がありましたが、西暦838年に現在の明神山に引越をしました。
おたりや祭の起源とは
おたりや祭は毎年年末の12月15日と年始1月15日に行われる二荒山神社の夜祭りです。
12月に行われるおたりや祭は「冬渡祭」、1月は「春渡祭」と書きます。
おたりや祭は、二荒山神社が下之宮から現在の場所に引越ししたことが始まりだと言われています。
引越しは12月15日と1月15日の2回に分けて行われました
また、神社の引越しは夜に行われます。
夜通し行われていたことから「渡り夜」と呼ばれ、それが転じて「おたりや」となりました。
「冬渡祭」に行ってきた!
忘年会シーズンの12月15日「冬渡祭」に行ってきました。
夜の二荒山神社は幽玄な雰囲気。
祭り気分を盛り上げる露店も出ています。
境内東側ではお焚き上げが行われています。
年末の「冬渡祭」ではその年のお札やダルマを、年始の「春渡祭」では正月飾りを炊き上げます。
お炊き上げの煙にあたるとご利益があるとか。
夕方になると市内をお神輿が渡り始めます。
お神輿と門がぶつからないように気をつけて…
二荒山神社を出発し、下之宮で田楽舞が奉納された後、大通りからオリオン通りを渡ります。
「冬渡祭」と「春渡祭」ではルートが逆になるそうです。
「冬渡祭」が終わると年の瀬を感じます。
今年も一年、お疲れ様でした。
▽関連記事
宇都宮二荒山神社のおたりや祭
冬渡祭 毎年12月15日
春渡祭 毎年1月15日
時間(冬渡夜・春渡夜ともに)
9:00から19:00 お焚き上げ
17:00 お旅所祭(下之宮) 田楽舞奉納
17:30から19:00 神輿渡御
場所 宇都宮市馬場通り1−1−1